「AUSTRALIA」(3)
〜気候は日本と正反対、真夏にクリスマスがやってくる〜
国土の広さやその平たんさに限らず、オーストラリアほど日本と対照的な国も珍しいのではないだろうか。
赤道を挟んで北4000キロに東京、南4000キロにシドニーがある。
緯度が反対だから、当然「季節も逆」になる。つまり、日本が冬ならオーストラリアは夏だ。
オーストラリアのクリスマスや正月は、雪とまったく縁のない真夏に迎えることになる。
だから、「南の地方へ行くほど、気温が下がる」のだ。
〜オーストラリア連邦が誕生するまで〜
今日のオーストラリアは、6つの州と連邦直轄地域とから成り立っている。
これらの6つの州が「州として成立」したのは、ニュー・サウス・ウェールズ州を除いて、いずれも19世紀のことだ。
これらの植民各州の成立当初には、それぞれ「独自の小さなナショナリズム」とも言うべき風潮がみられた。
しかし、「同じイギリスの植民州で、しかも同一の大陸内にありながら、分立しているのは不得策である」との認識が高まり、やがて1863年ごろから、連邦形成の気運が盛り上がるようになった・・・。