2007-03-12から1日間の記事一覧

 ● 作家の描いた「特殊潜航艇」(67)

「その夜、私と酒巻は収容所のキャンティーン(酒保)で、二日に一本配給になるビールの小瓶(当時はまだ待遇はよかった)をあけてクラス会を開いた。 キャンティーンの暗い灯火のもとで、言葉少なく催されたわびしいクラス会であった。 それから日本に帰る…