男の服装(2)

  

 さらに、「ネクタイを締めている人は」となると、数はもっと減る。
 この旅の世話をするツア−・コンダクタ―(この国では、ツア−・マネ−ジャ−、あるいはキャプテンとも呼んでいた)と私のたった二人だけ・・・。
 オ−ストラリアに来て間もないこともあってか、少し驚いてしまった。(女性のファッションのことはまったく分からないので、一切触れないことにする)。
 彼らの服装については、旅行の二日目に、別の意味でまた驚かされることになるのだが・・・。
 その夜、私たち一行は、訪問先のワンガラッタ市(メルボルンの北東235キロ)の市長から、パ−ティ−に招かれていた。
 町の名士も多く集まる市長主催のパ−ティ−だ。
 私たちは、この日の日程を早めに切り上げて、宿泊するホテルでチェック・インを済ませ、パ−ティ−会場に向かうことになっていた。