休暇の取り方(3)

 

 その理由の一つは、部長としての彼の日常業務は忙し過ぎる。だが、次長の代行をする6週間は、比較的時間に余裕ができること。そして、もう一つ注目すべき点は、次長として働く期間中は“高い給料がもらえる”というのだ。
 詳しく説明すると、彼本来の部長ではなく、次長としての待遇を受ける。つまり、次長の給料との差額分をプラスしたものが支給されるという。
 仕事が楽になる? だけでなく、給料も上乗せされる。だから、「一年中で、まことに結構な時期だ」というのだが、考えてみれば、実に“分りやすく、合理的”ではなかろうか。
 ちなみに、ボスや次長に限らず、誰でも3〜4週間の有給休暇が、しかも“連続して”取れるのだ。
 また、病気になったときには「病気休暇」が堂々と認められているので、日本のサラリ−マンのように、有給休暇を当てることはない・・・。