余った料理は「お持ち帰り」

　この国の人々の合理的な生活ぶりを、引き続き紹介したい。
　オ−ストラリア料理専門のレストランがあるのかどうかは分からないが、私たちがよく利用したのは「チャイニ−ズ・レストラン」である。
　オ−ストラリアの中華料理でも、私たち日本人の口によく合う。だから、どこへ旅をしても、チャイニーズ・レストランがある限り食事の心配は不要だ。
　脂っこいこの国の肉料理に胃が悲鳴を上げたら、チャイニーズ・レストランに飛び込めば、何とかなる。
　メルボルンに赴任した翌日、郊外のセント・キルダ海岸の近くに、感じのよいチャイニーズ・レストランを見つけた。
　初めのうちは、当たり障りのない？　料理を注文していたが、何回か通ううちに、食べつけないものにも、少しずつ手を出すようになった。