胃袋の違い?(8)

 

 彼に従って、教職員専用のレストランに入る。
 ふかふかの厚いじゅうたんの感触に、一瞬足が止まる。鋪装された遊歩道を散歩した直後だけに、異様? にさえ感じられた。
 レストランはとてもシックな造りで、落ち着いた色調のテ−ブルがずらっと並んでいる。 まるで、一流ホテルのレストランのようだ。
 間もなく、午後1時になるところだ。
 テ−ブルには、いかにも大学の教授らしい風貌をしたジェントルマンたちが、時折ワイン・グラスを傾けながら、ナイフとフォ−クをしきりに動かしている。
 さすがに、声高におしゃべりしたり、高笑いする人などいない・・・。