牧場巡りツア−(11)

 

 日中、睡眠不足からボ−ッとしている上に、お酒が入るのだからたまらない。たちまち、眠くなってしまう。
「これでは、何のためにバス・ツア−に参加したのか分からない。5人の“ご一行さま”以外の人たちとも話をしたい。いや、そうしなければ、貴重な時間を無駄に? 過ごすことになってしまう。せめて、最後の一日ぐらいは、ほかのみんなと行動をともにしなければ・・・」。こう考えて、9時を期して、「パブを一足先に引き上げる」と言ったのだ。
 すると、アンクル・トムが私をからかうように話し始めた。
「日本人は酒に強いと聞いていたが、ケンは例外らしい。これまでは、“酒に強いヤツだ”と思っていたが、ケンにはこれが精いっぱいだったんだ!」
 アンクル・トムの話は、さらに続く・・・。