牧場巡りツア−(13)

 

 私は、胃袋(アルコ−ル)の強さにかけては、自信がない訳ではない。
 だが、トムの挑発に乗せられたら、明日もまた大切な一日を無意味に過ごすことになる。ここは、“我慢のしどころ”だ・・・。
「じゃあ、また明日!」
“明日”に力を入れて発音したつもりだが、アンクル・トムに、私の意図? が正確に伝わったかどうかは分からない。
 私は、“ご一行さま”と別れてホテルに戻り、ぐっすり眠った。
 翌日は、実にさわやかな一日となった。
 もちろん眠気はなく、胃も頭も、そして体までも軽く感じられた。
 念願の“ご一行さま”以外の人たちとも、精力的に話をすることができた・・・。