対日本観(3)

 

 そのせいか、オーストラリアにとって、アジアが、特に日本が年々「大切な存在になってきている」のは事実だ。
 今では、「日本がくしゃみをすると、オーストラリアはすぐさま寝込んでしまう」に違いない。
 だから、「オーストラリアのメディアが日本のニュ−スを取り上げない日はない」と言ってもいいほどだ。
 時には、紙面の半分近くを日本関係の記事で埋める新聞もある。
 それが、航空機事故を伝えるものであったり、“公害見本国・日本の二の舞を演じてはならない”というキャンペインに引用される“悲しい内容”であったりもする。
 だが、ほとんどは、日本とオーストラリアの関係が“親密である”ことを示すものだ。