対日本観(18)
とにかく、砂漠地帯を走る横断列車の車窓から目にしたのは、「日の出から日没まで」“まったく同じ景色”だった。
小石の混じった地域にほんの申し訳程度のブッシュが生えたところもあったが、あとはどこへ行っても、見える風景に変化はない。
私は、オーストラリアの広さを改めて知った。
同時に、オーストラリアの人々が、万事におおらかでいられるのは、この景色と無関係ではないように思われた。
やはり、オーストラリアは、日本とは「あべこべの国」なのだ。
だが、すべてを「あべこべだから」と言って、“片付けて”しまっていいものだろうか? これは、私にとって、“永遠の課題”になるかもしれない・・・。