● まとめ(4)

 

「ケンは、これまでビジネスでつき合った日本人たちと違って、私たちの中にどんどん入り込んできた。
 だが、彼も、いつかは閉鎖的な日本人社会へ戻ってしまうに違いないと思っていたが、彼はずっと私の親友でいてくれた。
 私たちとの仲間意識は、彼が帰国してからも永遠に続くものと信じている・・・」。
 彼は、人種や民族を超えた相互理解の難しさを訴えたかったのかもしれない。
 30年前に体験した「オーストラリアでの生活」を綴る私のブログが、皆さんに、オーストラリアの「素顔」をわずかでもお伝えできたとすれば幸いである。
 その後、シドニー・オリンピックが開かれ、日本人にとって、オーストラリアは身近な存在となった。世界は、日々変わるのだ・・・。