ある講演から(17)

 

「問題児?」である親友の末っ子は、これらのおもちゃをいつも独り占めにしようとしました。
 上のお姉さんやお兄さんは、きちんとしつけを守るとてもいい子だけに、末っ子のことを、「どうしてああなんだろう、同じ兄弟なのに」と、家内とよく話したものです。
 ところが、夏休みに入る前、父親の弁護士が私にこう言いました。
「末っ子は、間もなくいい子になるだろうよ・・・」。
 ポツンと、それだけを口にしたのです。
 やがて、学校は夏休みになりました。