ある講演から(19)

 

 何か機会があるたびに、(正確には、あらかじめそういう意図を持って)「ケース・スタディー?」をした。つまり、日本流に解釈すると、「はしの上げ下ろしに始まって、ホテルや音楽会でのマナー、目上の人に対する応対の仕方」などを、徹底して教えたそうです。
 この間、上の娘はシドニーの友人宅に預けて、「物事の善悪の判断」や「なすべきこと」、「決して、してはならないこと」を、他人(友人)の手で、徹底的に仕込んでもらった。
 一方、長男は、ボーイ・スカウトのキャンプで、「集団生活を体験させた」そうです。
 両親ばかりでなく、友人までもが、他人の家庭の子どもをきちんと育てるために一役買っているのです。