ある講演から(21)

 

 さらに詳しく伺うと、去年は、(弁護士の)長女を連れて旅をした。来年は、長男を連れて行く」とのこと。
 人生経験の豊かな祖父母も、「孫の教育」を担っている訳です。
 異なった生活体験を持つさまざまな人々が、力を合わせて「一人の子どもを立派な成人(大人)に育てて行こう」という意気込みに、私は驚いてしまいました。
 同時に「子どもの親だけで子育てをするには限界がある。基本的なしつけは、周囲のみんなが協力し合って、徹底して教えていること」に気づきました。
 これは、今の日本に最も欠けている点ではないかと思います。
 今の日本の都会などでは、「他人の子どもが悪いことをしていても、大人たちは黙って見ている」というのが現実ではないでしょうか。