ある講演から(32)

 

 ▲資源国なのに徹底したむだの排除▲
 日本では、例えばデパートで買ったおすしを食べようとすると、まず「デパート名の入った包装紙」、次に「おすし屋さんの包み紙」、その「包み紙」をはがしてふたを開けると、「透き通った薄い紙」が・・・。それをめくって、やっと「おすしに出合える」ことになります。いわゆる、「過剰包装」です。
 オーストラリアでは、逆に「過小包装」に驚きました。
 一流のデパートで、かなり値段の高いセーターを買ったときのことです。
 店員さんは、薄っぺらな茶色の紙袋にセーターをヒョイと放り込んで袋の口先をセロテープでちょっと止めただけで、「はい、どうぞ」・・・。
「デパート専用の包装紙」などにお目にかかることなど、まずありませんでした。