「オーストラリアを知らせる勝手連」(5)

 

 話は、10年前(‘73年)にさかのぼる。
 オーストラリアで2年余り過ごして東京に帰ったとき、私は、「わが身が張り裂けんばかり」のカルチャー・ショックに襲われた。
 その度合いは、日本からオーストラリアに行ったときとは違って、非常に「強烈」だった。
「自分の生まれ育った国が、こんなにひどいところだったのか・・・」。
 落胆すると同時に、とても、信じることができなかった。
「国民を、そして人々の生活を大切にするオーストラリア」との落差が、あまりにも大きく感じられたからだ・・・。