「AUSTRALIA」(7)

 

 キャプテン・ジェームス・クックは、ニュージーランドを経てタスマン海を通り、1770年の4月20日に、オーストラリア大陸の東南海岸を発見した。
 次いで29日に、シドニーの南にあるボタニー湾に上陸し、そこから北方にかけて精力的な測量を始める。
 やがて、彼は、現在のニュー・サウス・ウェールズ州とクインズランド州に当たる一帯を、「イギリス国王の領土」と宣言した。
 さらに、18年後の1788年1月26日、アーサー・フィリップが11隻の船団を率いて、1030人の人員と若干の羊とともに、今のシドニー湾のシドニー・コーヴに上陸し、大陸東部全体に「イギリスの主権」を宣言する。
 これが第1回の「オーストラリア移民団」で、オーストラリアでは、この日を「建国の日」と定めている。