「AUSTRALIA」(8)

 

 〜オーストラリア連邦が誕生するまで〜
 今日のオーストラリアは、6つの州と連邦直轄地域とから成り立っている。
 これらの6つの州が「州として成立」したのは、ニュー・サウス・ウェールズ州を除いて、いずれも19世紀のことだ。
 これらの植民各州の成立当初には、それぞれ「独自の小さなナショナリズム」とも言うべき風潮がみられた。
 しかし、「同じイギリスの植民州で、しかも同一の大陸内にありながら、分立しているのは不得策である」との認識が高まり、やがて1863年ごろから、連邦形成の気運が盛り上がるようになった・・・。