「AUSTRALIA」(26)
こういうとき、本来ならきれいにいなっていなければならないはずのフラットの階段や駐車場は、汚れたままほっておかれることになる。
仕事の手を休めておしゃべりに熱中し、そうこうするうちに、「帰る時間」になると、掃除が済んでいようがいまいがまったく気にかけないようだ。
さっさと自分の車に乗り込んで、
「サヨナラ、またお会いしましょう・・・」
それでも、フラットの住人が、このご婦人の悪口を言うのを聞いたことはなかった。
それにしても、「しゃべるネタがよくあるものだ」、「どうしてしゃべり疲れないのだろうか」と、不思議に思った・・・。