「山本康久氏の証言」から(61)


 確かに、「外貨の獲得」には貢献したかもしれないが、イギリスの国際収支は、ビートルズが稼いだぐらいでは、どうにもならない。
 ビートルズが流行るのは、やはり国民(青年)が怠け者になっている証拠だ(???)。
 だから、平価切り下げを実施したところで、その大本である国民全体の勤勉さが失われれば、ダメになってしまう。
 欧州第1次大戦当時のイギリスの学生と今日のイギリスの学生(青年)とを比べると、「世の中の違い」がわかると思う。
 これが、イギリスの国際収支悪化の根本的な原因だ。
 国民は、「勤勉に働かなければならない」と、わたしは考える・・・。