「山本康久氏の証言」から(63)


「英国流とドイツ流」とでは、外見的に「大きな違い」がある。
 両方とも参考になると思うので、ぜひご紹介したい。
 英国流では、いわゆるオフィサー(指揮官、社長)は、「兵卒の成り上がり」ではない。
 言い換えれば、ものを一つずつ覚えて、その数が多くなったから、「オフィサーになれる」というのではなく、「オフィサーとしての素質」が求められるのだ。
 だからと言って、決して「個々のことを覚える必要がない」訳ではない。
「広く学んで知ること」は、絶対に必要だが、単にそれにとどまらず、「指揮官(社長)としての素質を体得しなければならない」のが「英国流」なのだ。