● 作家の描いた「特殊潜航艇」(1)


「第2次世界大戦」については、数え切れないほどの本が書かれている。 
 ちなみに、わたしの本棚には、「海軍(特殊潜航艇)に関するもの」だけでも3冊ある。
 上前淳一郎さんの「太平洋の生還者」と佐々木半九さん・今和泉喜次郎さん共著の「決戦特殊潜航艇」、そして、豊田穣さんの書かれた「月明の湾口」である。
 豊田穣さんの本の「シドニーの岸壁」の項を読んでいるとき、
シドニー攻撃に参加した中馬兼四、松尾敬宇両大尉は、私の二期先輩である。
 同期生で親友の伴勝久中尉の最期の地であり、前から慰霊の旅を実行したいと考えていた。」という一節に出合った・・・。