2007-02-08 ● 作家の描いた「特殊潜航艇」(35) 「『あの攻撃をどう思うか』 『いや、勇敢なもんだよ。 だが、 何しろ、肝っ玉がつぶれたよ』 彼はそう語った後、 『おれはその後八月九日に、ガダルカナルでまた泳いだ。 キャンベラは日本海軍と激戦の末、沈められたんだ。 そのときはこの二人も一緒に泳いだがね。 しかし、キャンベラは名誉の艦さ。 毎年おれたちは八月九日に首都キャンベラ市の広場に集まって、慰霊祭を行い大通りを行進するんだ』」