● 作家の描いた「特殊潜航艇」(50)
わたしは、常々「観光客」と「滞在者」とでは、「その国に抱く印象が根本的に違ってくる」。
「実際に住んでみなければ、その国を本当に理解することはできない」と、言い続けてきた。
だが、「戦争記念博物館」に関しては、豊田さんの方が「滞在者」で、私の方が「観光客」だった。
豊田さんは、戦友たちの最期を心に刻みつけたかったのだろう。
だから、戦友たちと対話をしながら、記念博物館をじっくりと見学されたに違いない。
それも、十分に時間を費やされて・・・。