● 作家の描いた「特殊潜航艇」(49)

 冒頭でも紹介したように、「第2次世界大戦」については、数え切れないほどたくさんの本が書かれている。 
 中でも、豊田穣さんの「月明の湾口(シドニーの岸壁)」を読んだときには、大変感銘を受けた。
 そこには、わたしの知らない「オーストラリア」が描かれていた。
 そして、「戦争のため、この国で散った日本人の若者のこと」も・・・。
 豊田さんは、これら戦友たちのことを、人間味あふれる目で、また、あるときは非常にクールに書いておられる。
 わたしも、2年半のオーストラリア滞在中、若者たちの終焉の地となったシドニーに、数回行った。
 また、キャンベラの戦争記念博物館にも一度訪れたが、せいぜい2時間程度の訪問でしかなかった・・・。