● 作家の描いた「特殊潜航艇」(77)

豊田織機(後のトヨタ自動車)には宇佐見君というウイスコンシン収容所で一緒だった陸軍の伍長が勤めており、酒巻は豊田に勤めることになった。
 本編の小説を書いた翌年秋、私は妻を同伴して南米に旅行し、サンパウロで酒巻夫妻に会った。
 彼は大いに歓迎してくれた。
 北米で出遭い、彼の就職に関係したため、南米に彼を訪れる。
 彼とは不思議な因縁があると私は考えている。」