●「続・知らざる日豪関係」(73)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「次に、メルヴィル島で発見された「ZEKE」、すなわち零式艦上戦闘機。 
 これも確実に、日本軍の被害の一つである。
 そしてもう一つは、ベル中尉が報告の中で「われわれが撃墜したと思われる」といっている爆撃機である。
 これに関しては機体発見の報告書がないので断定はできない。(注:オーストラリアの友人が、「砂漠地帯で、日本軍の飛行機の残骸を見た」と話していたのは、この爆撃機のことか?)。
『撃墜確実』と「撃墜不確実』を、どのような基準で決定しているのかわからないが、これら三機がもし『撃墜確実』として報告されているなら、その数はキャンベラ公文書『ダーウィン空襲』のファイルの収められていた、手書きの報告書の撃墜確実数と一致している。」