●「続・知らざる日豪関係」(187)

 〜中野不二男さんの「カウラの突撃ラッパ 零戦パイロットは なぜ死んだか」より〜


「『徐々にふくれ上がって行くキャンプの主導権は従来海軍出が握り、反抗的な指導方針で一切の外部作業を拒否し、内には融和と團決を計り身體を絶えず運動、農園等の内部作業によって鍛え、機を見て一擧に蜂起し国に殉ずると云う熱狂的な愛国心を強調して来た』(文字使いママ)
 そして暴動の直前、松本氏は同じ班の長友という海軍パイロットに『ポテ』(松本氏のアダ名)、儂は事務所の山川や南兵曹と一緒に行くからな。
 元氣でついて来いよ。
 しっかりするんだぞ』と促されて、『出撃』を待った。」