●「続・知られざる日豪関係」(455)

「わたしと映画・南十字星」(5)


「持丸氏の挨拶の続き」


 勿論、この映画”南十字星”は、一言でいえば「戦争絶対反対」の映画です。
 いつの世にも戦争を始めるのは権力者ぶった一握りの連中達であります。
 この人達は戦後は終ったなどと言っていますが、彼等の殆んどは上官という位階級を崇にきて、命令で人間を酷使した人達です。
 いまも世界のどこかで、そして又我国にあっても、かの太平洋戦争で、悲惨な体験をしいられ、重い十字架をずっと背負って生きている人も数多く、この人達には、戦後どころか、”戦争”そのものが終っていないのです。