●「続・知られざる日豪関係」(536)
「わたしと映画・南十字星」(86)
「オーストラリアの特攻隊」の続き
第二囘は第一囘よりも準備を慎重にし、新しい兵器を持ってきたにもかかわらず失敗に歸し、第一囘の分の償いもかねて生命を失うことになつた。
私は何故にライアン中佐が二度目の壯擧とその最後に筆をおよばさなかつたかを疑問に思う。
戦いが終つて私が戦犯の容疑者として獄に入れられ、助けられた始末はここには書かない。
しかしこの事件が英領の各地で喧傅され、新聞が英雄の行為をたたえた時、日本軍がこの人たちに公平であり、親切であつたと必ず書いてあつたこを、そしてこの事件に關する限り、日本側に一人の戦犯も出なかつたことをつけ加えたい。