「─ソロモン諜報戦─ 南太平洋の勇者たち ウォルター・ロード/秦 郁彦訳」より
”ステーキと卵”の続き
彼は日常の通信を手伝ってもらうのにマッキー大尉の無線技師H・L・スライ伍長を借りていたが、飛行機の監視は必ず自分でやった。
ラバウルの日本軍航空隊はヘンダーソン飛行場を制圧するため全力をあげており、天気さえよければ毎朝のように爆撃機と直衛戦闘機の編隊が北ブーゲンビルの上空を通過していた。
ポラポラの見張所に腰をすえたリードは、機数を丁寧に数え・・・・・・・それから今はKEN局に直結している無線機に向ってキイを叩いた。
彼が送った正確な通報の一部を次にかかげてみる。