● 何もかも「あべこべ」のさらに続き

 オ−ストラリアの女性のすべてが、「奉仕活動」をしている訳ではない。
 労働力の足りないお国柄もあって、外に働きに出る主婦も多い。しかも、その職種たるや実にさまざまで、日本なら(30年前の話)男性の職場である放送局の技術部門にも進出して、男性顔負けのウデマエを発揮する女性もいる。
 オ−ストラリアでは、1975年の6月から、全国的に女性労働者の最低賃金が男性と同額に引き上げられたが、彼女たちの仕事ぶりを考えると、むしろ「当然のこと」と、素直に受け取ることができる。
 外で働いても十分活躍でき女性がいる一方で、熱心に社会奉仕に身を入れるご婦人方がいるのだから、こんなに頼もしいことはない。
 建国以来、この国には「みんなの幸せのために」という精神(発想)が常に社会に存在していたのだろう。いや、もしかすると、イギリス流の「他人に迷惑をかけず、しかも他人のためになり、そして自由な意思を守る」という民主主義の伝統を受け継いでいるのかもしれない。(私の書きたいのは、オ−ストラリアで体験したこと。教科書に出てくるようなこんな解説は不要か?)

(注) 思い出したこと
 オ−ストラリアでは、「トイレの流れ方(渦の巻き方)が日本とは反対だ」と何かの本で読んだ記憶がある。(ちなみに、現在の我が家の場合は左回りであることを確認)。南半球と北半球とでは本当に「逆の流れ方」になる、つまり、「あべこべ」になるという「科学的な根拠」があるのでしょうか?