オ−ストラリア語(4) 

 日本を出発する前から、オ−ストラリアでは、「Aはエイではなくアイと発音する」と聞いていたので、頭の中では十分理解していたつもりでいた。だが、現実に耳から入ってくる「アイ」という音を、Aなる文字に結び付けるのはとても無理だ。「アイ」から連想できるのはあくまでもIであり、「ティ−・アイ・アイ」は、TIIであって、TAAという文字を思い浮かべるのは至難の技?
 オ−ストラリアで生活するようになって間もないころ、公園などですれ違う人々から、「ナイス・ダ−イ」などと声をかけられると、ついうっかり「そうだ−い!」と、日本語で答えたくなったものだ。同じように、「マンダイ」が「月曜日を意味すること」がとっさに分かるようになるまでには、しばらく時間がかかった。
 国営放送局のABCに電話すると、交換手は10人中10人が、「こちらは、アイ・ビ−・シ−です」と応答する。「OK」は「オ−カイ」と発音するし、紙は「ぺ−パ−」ではなく「パイパ−」だ。「80セント」は「アイティ・センツ。「アイ・セイ」は「愛妻」となる?(これは「ウソ」! アクセントが違う・・・)。
(注) 思い出したこと
 オ−ストラリア語とは直接関係ないかもしれないが、当時流れていた「日立」のTVコマ−シャルは、「ヒタチ」ではなく、“ハイタッチ”と紹介されていた・・・。