テレビの周辺(5)

 

 実は、ニュ−スの終了後が大変だったようだ。
 新聞によると、ボブに対しては「同情」の、そして、ピ−タ−には「祝福」の電話がかかり始め、長い時間ベルは鳴りやまなかったという。
 ところで、残念ながらこの新聞は「肝心のこと」を伝えていなかった。
 ボブのシャックリがどうして止まったのか、あるいはどのようにして止めたのか一切触れていないのだ。「視聴者からシャックリ止めの方法がたくさん寄せられた」としながらも、最終的にボブがどのような解決策を採用したかについては明らかにしていない。あるいは、ピ−タ−に代わってもらった15分間のうちに、シャックリは自然に治まったのか?
 念のため、ボブの症状について知らせる新聞の単語を英和辞典で調べてみると、「せきをする」となっていた。だが、私の見た限り、ニュ−ズ・リ−ダ−のボブが苦しんだのは、「せき」ではなく、あくまでも「シャックリ」だったのだが・・・。
 これも、日本とオ−ストラリアの違い?「いや、それはない!」・・・と思う。