テレビの影響(1)

 

 1971年4月、メルボルン大学のS・K・コ−エンさんら8人は、テレビの再放送番組について調査した結果を新聞の投書欄に寄せた。
「私たちは、メルボルンのテレビ局のいわゆる再放送番組について4カ月間にわたり集中的に調査した。その結果、次のようなことが分かった。
(1) 平日は、各局の平均放送時間の56%が再放送番組で編成されている。
(2) 土曜日と日曜日の再放送は、スポ−ツ番組を除くと37%だった。
 平日の午前7時から10時までは、再放送ではなく就学前の児童向けに作られた番組がほとんどであった。
 一番視聴率の高いニュ−スに始まる午後6時30分から9時30分までの時間帯では、商業局3局中の2局は新しい番組、もしくは新しいシリ−ズの番組を放送している。ただし、これには最近放送されたショ−番組の『再放送』は含まれるが、『再々放送の再放送』でないことに注意すべきである。