“湯水のごとく”使わない(4)

  

 ブライアンの話に戻る。
「たとえ見知らぬ子どもでも、その子が悪いことをしているのを注意しなかったら、私はほかの人々から厳しく批判されるでしょう。『決められた規則を守ること』は、すべてに優先するのです。私が規則を守らない人を告発しても、他人からとやかく言われることは絶対にありません!」
「プライバシ−とか、個人の権利とかは問題にならないの?」
「個人の権利を主張するには、他人も自分と同じ権利を持っていることを前提にしなければなりません。給水制限が実施されていて、芝生には『一度使った水しかやっていけない』と決められているのに、それを破ってジカに水道の水をまいたりしたら、他人の権利を侵すことになる、つまり、“みんなの共有する水”を、特定の個人が勝手に使うことになります。そういう行為は、当然厳しく非難されるべきです!・・・。