コミュニティ−のル−ル

  

 子どもたちが、「決められたことをきちんと守る習慣」。以前、「国を挙げて」と書いたように、これを支えているのは地域社会であり、“社会全体”なのだ。
 学校の中であろうが外であろうが、「いつ、いかなるところ」でも、ル−ルを守らない子どもは、仲間のみんなから厳しく指摘され、注意される。
 また、たまたま、規則を守らない子どもを大人が目撃しようものなら、たとえ他人の子でも、ごく当たり前のように叱る。いや、叱らなければならないのだ。「自分には関係ないから」と見過ごしたりすると、今度はその大人自身が非難されることになる。
 この「叱る」という言い方は、適当ではないのかもしれない。むしろ、「教える」と言った方がいいだろう。頭ごなしにどなりつけたりはしないで、子どもの人格を傷つけないような叱り方をする。まず、その子の言い分を辛抱強く聞いてやり、次には、それがどうして間違っているか、してはいけないことなのかを、懇切・ていねいに教えてやるのだ・・・。