「コミュニティ−のル−ル」の続き

  

 それも、自分の子だけでなく、“見ず知らずの他人の子どもに対しても”である。
 私には、とても真似のできない相談だ。
 私の素朴な驚きに対して、オ−ストラリアの友人が「これには、次のような背景がある」と、次のように解説? してくれた。
 この国を形成するとき、「理想とするコミュニティ−とは、どういうものか」「それを実現するには、どうすればいいか」。そして、「そのためには、どういうル−ルが必要なのか」を、みんなで徹底的に議論し尽くしたというのだ。
 それだけに、自分たちの築いたコミュニティ−にとどまろうとする限り、決められたル−ルは、当然守らなければならない。
 一人でもル−ルを破る者が出れば、コミュニティ−成立の前提そのものが崩壊してしまうからだ。