夫婦げんかの結末

 

 オーストラリアの人たちは、家族構成に変化があると、当然のように住まいも変える。
 結婚したばかりのカップルなら、しばらくはフラットで過ごす。フラットと言っても、日本のアパートとは比較にならないほど面積が広く、部屋数も多い。日本の2DKは、この国の独身者の生活空間だ。
 子どもが生まれて歩き出すようになると、今度は郊外の一戸建てに移る。
 この国の平均的サラリ−マンの家には、寝室が三つ以上と居間や書斎、浴室、キッチンなどがあり、芝生を植えた庭には、立派なプールのある家も多い。
 私の友人たちの中には、温水プールを備えたところもある。
「生めよ、増やせよ」のこの国らしく、次々と子どもが生まれるのが普通だ。
 子どもが増えると、さらに部屋数の多い家を見つけて、引っ越すことになる・・・。