「テレビ放送ストップ」のさらに続き

 

 テレビはかなり普及している上、家電製品の中では消費電力の多い方だ。
 だから、テレビ局の電波を止めてしまえば、テレビによる電力消費量はゼロになり、節電の効果は十分に期待できる・・・。
 きわめて単純明快な論理で、頭の回転のにぶい私にもよく理解できる。
 ただ、不思議なことは、電力ストを実施している電気局にも、また電波を止めているテレビ局に対しても、怒りの? いや、抗議の電話がないことだ。
 この国の人々は、日常生活に欠かせない電力を確保するためなら、テレビへの未練をあっさりと断ち切ることができるようだ。だからこそ、全部のチャンネルの電波を一斉に止めるという、私たち日本人には信じられない大胆な措置を取ることができるのだろう・・・。
 (注) 思い出したこと
 私は、テレビ局と電気局に“問い合わせ”の電話をした。その際、「何本ぐらい電話がありましたか?」と尋ねると、「あなたの電話が、たぶん最初で最後になるでしょう」という答えが跳ね返ってきた・・・。