「オ−ストラリア人気質の詳細」(10)

 

 オ−ストラリアの人々は、たとえば、栓をひねるといつでもお湯の出るような“便利な生活”を楽しんでいる。だが、意外なことに、電気洗濯機や掃除機のない家庭が多い。
 この国では、電化製品は非常に高く、日本の2〜3倍もするからだ。これらは、比較的安く買える日本では考えられないほどの“高級品”なのだ。
 家賃の高いフラットには、共同の電気洗濯機が備えてあるが、一般家庭の場合は、コイン・ランドリーを利用している。一週間分の洗濯物でも、1ドルから2ドルも出せば、乾燥まで済ますことができるので、洗濯機を買うよりは、はるかに安くつく。
 私の家には、前任者から引き継いだ電気掃除機があった。
 5年以上経っているせいか、時々調子が悪くなることもあるが、交換部品がいつでも手に入る仕組みになっているので、消費者にとっては実にありがたい。