夜行列車のハプニング(2)

 

「なぜ、あんな重いものが空を飛ぶのか? 」という議論は別にして、私は、飛行機が水平飛行に移るまでと、特に着陸するときが“ダメ”だ。
 飛行機の脚が地面に着くまで、ただひたすら椅子のひじかけにしがみつき、両足を精いっぱい床に伸ばして踏んばるだけ・・・。
 だから、原則として「飛行機に乗らない」ことにしているが、やむをえず利用するときには、必ず“アルコ−ルのお世話”になる。
 アデレ−ドへ向かうときも、1時間ほどで行けるジェット機ではなく、たっぷり一晩かかる“夜行列車”の方を選んだ。
 列車は、意外に込んでいた。
 寝台車が取れなかったため、車内の椅子席で寝なければならない・・・。