牧場巡りツア−(3)

 

 トラックでガタガタ揺られているうちに、上品? に出来ている私のお尻は、完全に感覚がまひしてしまった。臨時に荷台に設けられた“板の座席”に腰掛けていたからだ。
 朝早く出発しておよそ半日間、バスからランド・クル−ザ−、そしてトラックと乗り継ぎ、おまけに、忘れて久しい強烈な家畜のにおいにも悩まされた。
 だから、旅の拠点であるワンガラッタのホテルに着いたときには、口を聞くこともできないほど、へとへとに疲れていた。
 バスの中での朝食に始まって、午前10時過ぎのモ−ニング・ティ−。“ティ−”と言っても、紅茶だけではない。サンドイッチやケ−キ、果物などがたっぷり出るのだ。
 そして、お昼には“大きな肉の塊”のバ−ベキュ−。午後3時ごろには、再びサンドイッチやケ−キ付きのアフタヌ−ン・ティ−・・・。おなかの方も、十分に“膨らんで”いた。