対日本観(13)

 

「オーストラリアを旅した」ある日本人の書いた本の一説である。
 この人は、ウインチを使ってユーカリの木を根元近くから何本も折り倒して燃やしたという。
 彼は、こうも書いている。
ユーカリは油性分が多いからよく燃える」。
 立ち木の根元に直接火をつけておいて、
「燃え盛る立ち木が火の粉を散らして大地に倒れるとき、大空に打ち上げられたどんな大きな花火よりも美しく豪快な眺めだ」
と、誇らし気に書いているのだ・・・。