対日本観(14)
「立ち木に火をつける」。言い換えれば「生きている木を焼く」ことは、普通の神経の持ち主なら出来るはずはない。
そのような愚行を、日本国内ではなく、はるばるオーストラリアまで出かけて犯すとは、しかも本にまで書くとは、開いた口がふさがらない。
緑の豊富な日本と違って、この国の人々は緑を一から造り出さなければならなかった。
それだけに、オーストラリア人は、緑をこの上なく大切にしている。
その上、毎年ブッシュ・ファイアーと呼ばれる山火事に悩まされており、特に夏の乾燥期には、火の取り扱いに、ことのほか神経を使う・・・。