ある講演から(9)

 

 どの国でも、決められたルールをきちんと守るのは当然のことです。
 オーストラリアのある友人が、メルボルンの郊外に、日本円にして7〜800万円の家を買いました。
 広い庭のついた新築の家ですから、「庭の手入れが大変だ」と、よくぼやいていました。
 郊外の辺りの家の庭には、どこも芝生がぎっしりと敷き詰めてありました。
 ところが、彼が家を購入した年の夏は異常気象となり、メルボルンは日照り続きで、ついに給水制限が実施されました。
 もともと、メルボルンは雨の多いところで、日本の山陰地方などで言われている「弁当忘れても、傘忘れるな」という言葉がピッタリなんですね。