「オーストラリアを知らせる勝手連」(33)

 

 しばらくして、持丸氏から、
「映像処理の上で、うまくやるとスタッフが言っている。あまり心配しなくてもいいじゃないですか」という電話があった。
 この持丸氏のひと言にすべてを託し、それ以上反対するのはやめた。
 後日、監督を務めた丸山誠治氏とお話しする機会があり、
「斬首シーンが気になっている」と話すと、
「外国向けのフィルムのことも考えて、この場面については何通りか撮った」、つまり、「日本向け以外に、何本かのバージョンを作った」とのこと。
 だが、「外国向けのフィルムで、どのように表現しているか」実際に見ていないので、私の危惧は、今でも変わっていない・・・。