「山本康久氏の証言」から(40)


これに関連して、オーストラリアのキャンベル環境・自然文化遺産相は、12月1日、「先月末にシドニー沖で発見された船体は、日本海軍の特殊潜航艇と確認された」と発表した・・・。
シドニー攻撃」に関しては、一応完結する形になったが、「戦争の現場を知りたい、いや知らなければならない?」と考えて、引き続き山本康久氏のお話を紹介させていただく。
 ところで、ガダルカナルは、ラバウルから450マイルも離れたところに位置する。
 満タンにした戦闘機で飛んでも、航続距離が十分でないため、目標の上空に到達したときには、「15分ぐらい戦闘できない燃料」しか残されていなかった。
 つまり、初めから、「きわめて不利な条件下での戦い」を強いられたのだ。
 戦局からみて、「早く終結すべきだ」と判断した? 山本五十六長官は、「自ら陣頭指揮を執って敵を叩き、それを機に終戦にしよう」と、トラック(島)からラバウルへと向かった。
 だが、その途中、敵の飛行機に撃墜されて戦死する・・・。