「山本康久氏の証言」から(48)


終戦後、鹿島建設に入社してから今日までのことは省略することにして、次に、わたしの「所感」を申し上げたい
(注:本来の目的からすると、ここで中止すべきかもしれないが、貴重な「戦争体験者」としての山本氏の講演内容を、引き続き紹介させていただく。
「実戦に携わった方の体験談や戦争に対する考え方・受け止め方」などを、戦争の当事者から「直に聞く」機会は、きわめて難しくなってきたから? )・・・。
 
 一、戦争を決意する時期と開戦する時期
 これは、非常に大切なことだ。
 国家の元首としても、また会社の責任者としても、肝に銘じておかなければならない。
 戦争を決意する時期と開戦する時期とは、まったく異なる。
 これを誤ると、国家や会社をつぶしてしまうことになる・・・。