「山本康久氏の証言」から(52)


(ロ)キューバ事件の米ソ対立時のケネディフルシチョフ
 この間の「キューバ事件」(注:1962年10月、人類最大の危機・キューバ事件は発生した)のとき、ケネディフルシチョフは、「一触即発」のところまで追い込まれていたが、お互いに、「立ち上がること」はなかった。
 仮に、どちらかが日本だったら、必ず、「戦争に突入していた」と思う。
 ところが、両国とも、戦争しようとはしなかった。
「なぜか」と言うと、「戦争は、相手を倒そう」と思ったとき、 それも、「一番楽に勝てるとき」が、「戦争を決意する時期」なのだ。
 要するに、「キューバ事件」のときには、双方とも、「勝つ自信がなかった」のだ・・・。